生命保険に加入した大勢の契約者からの保険料は、共有の準備財産として生命保険会社が管理、運用します。
そこで、将来の保険金の支払に備えるため、また、契約者への保険料の還元(配当金の割り当て)をするために、生命保険会社は効率的で安定した資産運用をしなくてはなりません。
生命保険会社が運用する資産は、次の4つの原則に従って運用されます。
(1)安全性
運用される資産は、将来保険金をして支払われるものなので、将来の支払に支障がないように安全に運用されることが必要です。
(2)収益性
保険料は、予定利率であらかじめ割引かれていますので、予定利率以上に運用するとこが必要です。
さらに配当金の割り当てを多くし、契約者の保険料の負担を軽減するために常に収益性を考えながら運用する必要があります。
(3)換金性(流動性)
保険金の支払が集中した場合に備えて、また、機動的な運用ができるように、資産の一部を換金性(流動性)のある預貯金や公社債などで保有することが必要です。
(4)公共性
資産の多くの契約者から払い込まれた保険料をもとに成りたつものですから、国民経済や生活の向上に役立つような公共性をもった運用をすることが必要です。
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