(1)生命保険の配当金の性格
生命保険の配当金は、契約者から預かった保険料とともに、保険会社が経営努力を払った結果生じた剰余金を、契約者に返すという性格のものです。
これに対し、預貯金の利息は、あらかじめ約束した利率で預金者に支払うという性格のものです。
また、株式の配当は、会社が事業を経営して得た利益を株主に分配するという性格のものです。
したがって、生命保険の配当金は、預貯金の利息や株式の配当とは本質的に異なる性格をもっています。
(2)配当金の割当方法
有配当保険の配当金は、死差益、利差益、費差益の各利源別に個々の契約に割り当てが決められます。
このうち、利差益のみ配当金をして個々の契約に割り当てられるものが、利差配当付保険です。
配当金は、保険種別、性別、契約年齢、払込方法(回数)、経過年数、保険期間、保険金額などによって異なり、契約者間の公平を期しています。
また、通常の配当金のほか、長期継続契約については、特別配当が割り当てられることがあります。 |