生命保険の知識の泉
配当金〔社員(契約者)配当金〕の割り当てと支払い方法


生命保険の配当金
(1)生命保険の配当金の性格
 
生命保険の配当金
は、契約者から預かった保険料とともに、保険会社が経営努力を払った結果生じた剰余金を、契約者に返すという性格のものです。
 これに対し、預貯金の利息は、あらかじめ約束した利率で預金者に支払うという性格のものです。
また、株式の配当は、会社が事業を経営して得た利益を株主に分配するという性格のものです。
したがって、生命保険の配当金は、預貯金の利息や株式の配当とは本質的に異なる性格をもっています。

(2)配当金の割当方法
 
有配当保険の配当金は、死差益、利差益、費差益の各利源別に個々の契約に割り当てが決められます。
このうち、利差益のみ配当金をして個々の契約に割り当てられるものが、利差配当付保険です。
 配当金は、保険種別、性別、契約年齢、払込方法(回数)、経過年数、保険期間、保険金額などによって異なり、契約者間の公平を期しています。
 また、通常の配当金のほか、長期継続契約については、特別配当が割り当てられることがあります。


配当金の支払いについて
(1)配当金の支払時期

 有配当保険には、配当金の支払時期に応じて、毎年配当型、3年ごと配当型、5年ごと配当型などあります。
毎年配当型の場合、配当金は、通常契約後3年目から支払われます。その理由は、配当金は毎年度末の決算日に、契約してから1年を超えている契約に対して割り当てられ、原則として、その後に到来する契約応答日に支払われるからです。
 また、5年ごと配当型の場合、契約後5年の運用実績に応じて第1回目の配当が割り当てられ、通常契約後6年目から5年ごとに支払われます。

(2)配当金の支払方法

 配当金の支払方法には、次のような方法があります。

@積立(据置)方法

 配当金を契約が消滅するまで、あるいは契約者から請求があるまで、保険会社に積み立てておく方法です。
この場合、保険会社の定める利率により複利で運用されます。
また保険種類によっては、配当金を契約が終了するまで積み立てておく方法に限定している生命保険会社があります。

A保険金買増方法

 配当金を保険金の買い増しにあて、保険金を増額する方法です。

B相殺方法

 文字通り保険料から配当金を差し引く方法です。

C現金支払方法

 現金で配当金を支払う方法です。

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