上の例では※死亡率を使いましたが、実際の保険料には、予定死亡率、予定利率、予定事業費率の3つの予定率(あらかじめ予定した基礎率)に基づいて計算されています。
ではこの3つの予定率についてみてみましょう。
・予定死亡率
生命表によって年齢・性別どとの死亡率がわかります。この死亡率をもとにして将来の保険金の支払いにあてるために必要な保険料の計算をしますが、このときの計算に用いられる死亡率を予定死亡率といいます。
・予定利率
保険会社は、保険料の一部を保険金の支払いにあてるために積み立てますが、積み立てた保険料を契約者にとって有利になるように運用します。
そのため、保険料はこの運用によって得られる収益を予定して、あらかじめ一定の利率で割り引かれていますが、このとき使用する利率を予定利率といいます。
・予定事業費率
新契約を募集したり、保険料を収納したり、契約の保全をするためにはさまざまな経費がかかります。
保険会社は保険事業の運営上必要とする経費を予め保険料の中に組み込んでおり、この割合を予定事業費率といいます。
※死亡率とは・・・ある年齢の人が1年間に死亡する割合のこと。
算式で示すと以下のとおり。
1年間の死亡者数
年始の生存者数
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